歯科医業界も少子高齢化による患者の減少も影響し、業界そのものの取り巻く状況が大きく変わろうとしています。
ちょっと歩くとコンビニよりも歯科医院の看板が目立ちますが、それでも減少傾向にあるのには違いありません。
近年では歯科医師の数と質を保つために、歯学部の定員減と歯科医師国家試験の合格水準が引き上げれれて来ました。
2022年の第115回の歯科医師国家試験の高確率は61%で、狭き門に転じています。
そして注目すべきは
働き方の多様化に影響されてか、勤務医の継続や非常勤を選択する歯科医師が増加しています。
その反面、院長の高齢化と後継者不足に悩む歯科医院が増加しています。
つまり、個人歯科医院が減少し、医療法人が増加しています。
大規模な集約化が進んでいるようにも感じられます。
これからの歯科医院は、単なる治療だけでは経営が成り立ちません。
今までは虫歯の治療が多かった歯科医院も矯正やインプラントといった最新技術を用いたより美しい歯を目指しての通院者が増加しています。
予防歯科、審美歯科に重点を置いた経営が実施されてきています。
もう一つサービスの品質向上という点も上げられているようです。
良く聞く話で、「時間通り治療を受けられなかった」「治療までも待ち時間が長かった」「受付・スタッフの対応が良くなかった」という声が、サービス向上という点で改善され、それぞれが「時間通りに治療を受けられた」「治療までの待ち時間がなかった」「受付・スタッフの対応が良かった」というサービス業を上回るほどの対応に変化しています。
さらには今後1日で虫歯の治療が、ほぼ無痛で行えるという新技術も確立されてきているそうです。
癌の要因のひとつに歯槽膿漏が言われていますが、今後の歯科業界の進歩に注目です。